れそ

ブラック・スキャンダルのれそのレビュー・感想・評価

ブラック・スキャンダル(2015年製作の映画)
3.7
鶴太郎ことジョニー・デップとジョエル・エドガートンの演技、撮影の綺麗さ、簡潔なテンポの良さだけで持ってる映画だね。
まあそんだけありゃチケット代分は楽しめる。

ジョニー演じるジミーの神経質で冷酷で冷静な糞野郎性格ってのが、よーく見れてたのしい。

序盤に喧嘩した息子をおこるシーンでそういう性格が語られて、それに沿って終始行動してんのが良かったね。

殴ったのが悪いんじゃない、見てるとこで殴ったからいけねーんだよ。と

その通り非情にバシバシ殺すんだけど、殺す前に優しいとこ見せて安心させて、後でさっと殺す。ひとけの無いとこで。

だから優しい言葉かけ始めたら、あ、これは殺すな 笑
っていうキャラの説得力になっててとっても良かったよ

そんで殺したあとはハゲ頭なでて身なり整えてみせるあたり、冷静で冷酷なチンピラだって事もキッチリアピール。

この監督のファーナスでも思ったけど、糞野郎描くの上手いねー。

冗談話から信用出来る奴か探り入れてって、追い詰めるとことかね。
でスゴイ緊迫感にしといて、冗談だよ、なんて顔してやがんだよ笑 みたいなんとか、ジョーペシ的な怖さも良かった。

ただピンポイントでいいとこは結構あったものの、殺し以外も悪事を働きまくってるって奴なのに、そういうシーンはあんまないのが残念だった。

情報もらした、漏らしそう→殺す。
だけだったね。

あとfbiのやつね。コノリー。
演技は凄い良かったからキャラとしてひきこまれんだけども、ジミーとの昔の絆が描かれてないもんだから、いくら絆絆言ってもちょっと説得力がないよね。

だからなんでそこまで忠実にジミーを庇うのかも釈然としないなぁとか思った。
出世欲とかも絡んできたらもうちょいよかったなぁ。

そういうとこでいくとやっぱり、ファーナスのウディハレルソンの山地のヤバい奴感の説得力、どうしようもぅもない弟が殺られたっていう推進力には及ばなかったかなと思う。

そういう積み重ねがドラマ感の希薄さにもつながってるかな。

でもそれは多分意識してやってんのかな。

どんな情報漏らしたのか、なにがマズかったのかってことはあんま語られないし、テンポの良さ、分かり易さにつながってて別に良かったともう。

展開も司法取引した奴らの証言で順番に話追ってく形で、よく整理されてるし、にサラッと見れる。

あと缶バッチとベーコンは無駄遣いだな 笑
特に缶バッチはいなくてもいいし、
ジミーのちょっとの人間らしさアピールのためだけにいた感じ。

ちょっとジョニー・デップの顔がもうひと声汚し足りなかった感じもするな、綺麗な顔のハゲで、 モデルがそうなんだろうけど、カラコンも浮いてたし、いつもどうりコスプレ感強めかな。笑

なんかffとかのごついイケメンみたいな感覚。笑

エンドロールみたら似てだけど。

まあまあ面白かた
れそ

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