ルーク大佐

ブラック・スキャンダルのルーク大佐のレビュー・感想・評価

ブラック・スキャンダル(2015年製作の映画)
4.0
ジョニデ主演作は彼が私生活でやらかして以降興味がなくなりスルーしていたが、スコット・クーパー&ジョエル・エドガートンコンビなので見始めたところ、期待以上の傑作だった。ケビン・ベーコン、デビット・ハーパー、ピーター・サースガード、コリー・ストールら演技派をそろえ、スコットの演出も渋みを増している。ジェシー・プレモンスも下っ端役をしっかり演じている。

こうした名うての〝映画バカ〟が集まれば名作がうまれるのも納得だ。サウスボストンを舞台にしたギャング映画といえば、『ディパーテッド』を思い出す。あのジャック・ニコルソンの怪演にはびっくりしたが、モデルは本作の主人公でしょ。

2作はネタ元が同じなのに監督が違うと作品のトーンや語り口はまったく変わっちゃう。スコット・クーパーは法律よりも忠誠心を重視するサウスボストンの伝統を見事に生かしながら淡々と物語をつづっていく。

ジョニデのボス役もジョエルのいんちきFBI捜査官役もいい演技だった。スコット監督とジョエルはホント好みのプロ映画マンだわ。
ケビン・ベーコンを端役につかうなんて、贅沢だなー。
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