ジョニー・デップ、久々の悪役なんじゃないでしょうか。
ザ・ウォークに続いて、これもノンフィクション。
見る前は
3人とも極悪人ってイメージだったんですけど
あんまりそんな感じではなかったですね。
○ジョニー・デップ:ジェームズ・ジョセフ・バルジャー
地元を愛するギャング
辺りかまわず喧嘩を吹っ掛け縄張りを広げていくというよりは
地元に手を出すマフィアを排除しにかかる。
その過程で幼馴染のFBI捜査官のコノリーと手を組むことで
際限ない力を手に入れてしまい、自分の欲望が止まらなくなっていく
っていう感じ
○ジョエル・エドガートン:ジョン・コノリー
地元を愛するFBI捜査官
功名心というよりはジェームズと同じように地元に手を出すマフィアを検挙するために
ジェームズと手を組む。
最後までジェームズのことを証言しなかった辺り、
本当に地元とバルジャー兄弟を愛する忠誠心の厚い男だったのかも。
○ベネディクト・カンバーバッチ:ウィリアム・バルジャー
地元の有力政治家という、この映画で一番力をもってる立場なんだけど
意外と影が薄い。
実際はそんなことないんだろうけど、この映画ではほとんどその力をふるっていない。
けど兄のジェームズのことは大好きみたい。
もともとはそんなに大きな話ではなく、
巨悪に対して、それぞれの力で立ち向かってたのが、
その巨悪を食っちゃったことで、自分たちで制御できないほど
自分たちの力が大きくなってしまって、崩壊していったというような話。
映画では。
実際はそんな感じではないんでしょうけど
こういう感じに作ったのは原作がそうだからなのか
監督に何か思いがあったからなのか。
ともあれ、そういう感じで進むので
極悪ギャングが性悪FBIと手を組んで、やりたい放題し放題!!
という映画を期待しているとちょっと残念に終わるかもです。
ジェームズがコノリーの奥さんを脅すシーンが一番イメージに残ってるかも。
「貴女は旦那に恥をかかしている」
だいぶ精神的にやばくなってるジェームズが
こんな冷静なセリフを吐くところが怖かったです。