失業中の宣伝マンが不注意の転落事故で後頭部によって鉄の棒が刺さってしまい身動きが取れなくなってしまった男を描いたスペイン産のブラックコメディ。
コメディとして単純に面白くないどころか不快なだけの映画だった。
むしろ鉄の棒が刺さってからの方がつまらん…。
主題が主人公が「如何に金を手に入れようとするか」であって、そのための舞台作りだとしても、主人公を救助しようとしてる救急隊員や医者が全く仕事してないことや、家族が主人公の命の心配とは全く真逆の行動しかしないことにほとほとイライラした。
て言うか、「命の心配をしながら真逆の行動を取る」みたいなのはやっても良いいんだけど、だったらリアリティラインをそれ相応ところに設定してほしい。
この映画はそのリアリティラインの設定が場面場面でブレまくってるように感じて、ずいぶん適当な映画だと思った。
もしかしらたコメディとしてではなく、鉄の棒が頭に刺さったことで一儲けを企む人間たちの群像劇と観ればまた違った感想を抱くかもと思ったけど、改めて観ようと言う気にはなれません…。