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グッド・ライ いちばん優しい嘘のaikaのレビュー・感想・評価

3.9
前半は内戦で家族や家を失ったロストボーイズやスーダンの現実を突きつけたドキュメンタリーのよう。目を伏せたくなるような場面が多かったけれど、今、この瞬間も世界のどこかで苦しんでいる、悲しんでいる人がいるんだと改めて感じさせられました。

後半は渡米してきたロストボーイズのお話。せっかくアメリカに渡れても、規則でまた家族は離れ離れに。「また一緒になれる」と抱きしめ合う姿がぐっと来ました。

環境や文化の違い、アメリカ人との価値観の違い、そして家族を失ったトラウマに不安や孤独を抱えながらも「祖国の兄弟に貰った人生」を大切にする姿に自然と涙が出ました。
題名の意味がラストシーンではっきりと理解できるのも素敵( ; ; )💓


自分がいかに幸せな暮らしをしているかを分かっているようで分かっていない。自分がどれだけ無力な人間なのかを突きつけられました。

出てくるスーダンの移民役の俳優さんが、実際に移住してきたスーダン難民の方達だという点がよりリアルな映画に仕上がったと思います。
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