こじま

妻への家路のこじまのレビュー・感想・評価

妻への家路(2014年製作の映画)
3.8
あのスピルバーグが泣いた!という煽り文と予告の段階でちょい泣きしたので観ました。
反革命の右派とみなされ拘束されていた夫ルーイエンシー。
文化大革命が終結し解放され20年振りに妻のもとへ行くと妻は大喜び!
.....あれ?意外と反応薄いな.....
なんと他の人物と勘違いしている様子。
心因性の病から記憶障害(認知症?)となり夫の記憶だけがかけていた。
そんな妻の病を治す方法として、医師からデジャヴ作戦を提案される。
過去の写真を使って記憶の整理をしたり。
調律師に扮して妻のもとへ行き、過去によく弾いていた曲を弾いたり。
収容所で書いたが妻のもとには届かなかった自分の手紙を読み聞かせたり。妻にとって手紙を読んでくれる友人?のような関係にはなれた。
手紙を介して会話する姿が切ない。

目の前に愛する妻がいるのに、目の前に愛する夫がいるのに....
交わることのない2人、諦めることなく妻の記憶を呼び戻そうと奮闘する夫。
泣けます。
妻は妻で毎日乗船場で、夫の名前がかかれたプラカードを持って帰りを待っていて
そこに夫だが夫と認識されていないルーイエンシーが一緒にいてあげて......
切ない。でも暖かくもあるいい作品です。
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