2022年11月
テレビ視聴
力強い眼差しで逞しい女性を演じる印象が強いコン・リーさんが、儚げで不安な眼差しのお芝居をするのをはじめて観ました。
夫を想う気持ちはあるのに、辛い経験から夫の顔を忘れてしまった妻。
傍にいながら、拒絶される夫。
父を裏切り母に家を追い出された娘。
家族は誰も悪くないのに歴史的な政治のために、ひとりひとりの個人に与えた苦悩がどれほど大きかったかが描かれています。
公開当時はコン・リーさんの老け役メイクが話題になっていたような印象があって、話の中身がわからず観に行かなったと記憶しています。
今になって公開時に観にいかなかったことが悔やまれるほど、素敵な作品でした。