シオ

虐殺器官のシオのレビュー・感想・評価

虐殺器官(2015年製作の映画)
1.0
原作未読。とても口が悪い感想。

(妻子いない最中にこれ幸いと浮気相手の若い女子学生と逢引セックスしていたくせに[どうでもいいがこの最中の描写があったので後々余計に白けてしまう]、まさに逢引最中に)妻子を小国内でのテロで失った悲しみ(よくその感情持てたな浮気野郎)を謎変換して自分の行動動機の一つとして持ち出す男(多分黒幕扱い)や、しょうもない色ボケかまして出会ったばかりの素人女性(=冒頭の不倫女)のハニトラ紛いにはまるわ、その女のことばかり考えて子ども兵は無感情に殺しまくる男(よりによって主人公)(無感情なのは戦場における痛みと感情をマスキングしてるから、という作品世界上の保険付き)、糞野郎と言ってもいいと思いませんか。
こんな脳みそ海綿体か生クリームかと言わんばかりの男達の台詞、当たり前に薄い軽い浅い。あの世でも若い女に勃起してんだろうよ。

作品設定に興味を惹かれ、いつか見たいと思っていた作品なだけに、いくら設定が重厚でもキャラクターが軽薄過ぎると途端に陳腐になるのかと興醒めした。
まさに声優さんの演技におんぶに抱っこに肩車な有様の物語。残り二作も観る気をなくした。


この作品、SFとしてだけ観るか否かで捉え方が全然違うと思う。
SF 好きなら楽しめるのだろうし(自身も設定に興味を覚えて観たいと思っていた)、そうでないならやめた方がいい。わかったつもりになって悦に入るほど作品にも世界にも深みはない。
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