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X-MEN:アポカリプスのH4Y4T0のレビュー・感想・評価

X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)
3.5
スピンオフ作品も含め、全9つある内の『X-MEN』シリーズ最新作。
『ファースト・ジェネレーション』『フューチャー&パスト』に続く三部作の完結編。

時系列や作品毎の繋がりをある程度把握しておかないと登場人物やストーリーがごちゃ混ぜになってしまう懸念が残るが、アメコミ界隈ではよくあること。極端に言えばパラレルワールドのような、難しく考えると逆に損。
むしろ別物として捉えた方が楽しさが倍増する稀なケースの作品でもある。
本作のラスボス「アポカリプス」の恐ろしさをよく知るX-MENファンにとってはたまらない代物。

各キャラクターの扱い方もだいぶ丁寧になり、それぞれの「能力」を生かした戦闘シーンは全作品屈指の迫力。
若い頃のプロフェッサーXとマグニートーの活躍がここ一番で輝く場面は滾るものがあった。
「完結編」として詰め込みすぎず、誇張しすぎずな構成がかえってシンプルで良かったのかもしれない。

これまでにも何度か“ウルヴァリン誕生生誕秘話”的なものを目にしてきたが、本作はより一層原作に寄せて来た感がある。ならばせめて征服者カーンのくだりとかも入れて欲しかったな。
色々と伏線を残して去っていく流れなのか、もし仮に次回作(別シリーズで)があればそちらに期待。
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