典型的な引きこもりだめ女のボクシングの成長物語。
こう言えばシンプルですが、登場人物にまともな人はいないので観るのが辛くなる人もいるかと思います。
特に前半部。
嫌悪感やイライラが募るばかりで、「何でこの映画評価高いの?」と思っていしました。
自己主張できない主人公にも腹が立つし、まさにTheクズなバイトの同僚には殺意が芽生えますし、主人公の恋するボクサーは自分しかみてない自己中ですし…。
でも、そんな前半を乗り越えると、その後の疾走感は素晴らしいですね!
ボクシングによって、主人公の動き、体付き、顔つき、態度が変わっていく様子をテンポ良く見せているので、観客としてはめちゃめちゃノリます!
その話の構成で、タランティーノのデスプルーフを思い出しました。
そしてラストシーン。
私、涙しました!
主人公の、あのシンプルなセリフ、本当心に刺さりました!
とは言いつつ、ラストの「結局そうなるかーい!」というオチは嫌でしたが。
嫌な未来しか見えないのは私だけでしょうか…。
そこはぶん殴れよ!
鑑賞後はボクシングがやりたくなります!!!