なにか爽やかな映画観たくてチョイス。ジョン・カーニー監督なんで、平均点以上になるのは約束されてるようなもの。その期待にばっちり応える佳作でした。
キーラ・ナイトレイの歌声は透明感ある感じが素敵で、日本で言うとYUIさんみたいな感じかしら？
主人公2人は「媚びる音楽」を嫌悪しており、そこで意気投合してる感じ。作中で彼らにディスられる音楽はそのダメな感じが抜群で、序盤にダンが車内で4,5曲連続で腐すところは聴いてて確かにあかんぽいなあと思えました。
となると当然、彼らがつくる音楽は？に目が行くんだけど街中でレコーディングする以外には確固たる作家性は見えてこずといった感じ。そうなると別にあのメンツじゃなくても楽曲は成立するので、そこだけ残念だったかな。『シング・ストリート』なんかはそこを恋の衝動できちんと説明できていただけに。
まあでも、音楽におけるアンチ商業の作家性を映画で再現するのは、サブカル勢も納得のアルバムを映像作家がつくるみたいなもんなんでだいぶ茨の道だと思う。
