よるこ

はじまりのうたのよるこのレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
5.0
メジャー・デビューが決まったミュージシャンの恋人・デイヴに付いてNYに来た共同作曲者のグレタはセレブ扱いでチヤホヤされる彼との生活の中、突如彼とスタッフとの浮気が発覚しどん底に落ちる。
友人のミュージシャン・スティーヴの家に転がり込み、彼のライブで突如ステージに上がらされて自作の歌を歌うが、全く客にはウケない。

しかし、その歌を聴いて、元有名プロデューサーのダンにスカウトされる。
ダンもまた妻の浮気によって娘とも離れ離れの生活を送り、酒浸りで自身が立ち上げたレーベルもクビになったばかりだった。
彼女の歌に強烈に惹かれ、アレンジが聞こえてきた彼は熱心に口説き、会社にデモを作らせて欲しいと頼むが、デモが出来たら来いと突っぱねられる。
ダンは街でPCを使って、レコーディングをし、アルバムを作ろうと言い出す。
若いミュージシャンたちに協力してもらい、昔彼のおかげで今は大成功しているラッパーのトラブルガムにも協力してもらい、路地裏で、公園で、ボートで、エンパイアステートビルの見える屋上で、地下鉄で、時に警察を呼ばれたりしながら、娘にも参加してもらったりして、素晴らしいアルバムを作り上げる。
グレタはデイブとの決別のために留守電に入れた歌がきっかけで、復縁を求められるが断る。
ダンはお酒から立ち直り、妻と復縁する。
出来上がったアルバムを聴いて、ぜひ契約したいが、制作に関わってもいない事務所の取り分は10ドルのうち9ドルだという…グレタは納得がいかず、契約を断るとダンに告げ、一緒に全曲1ドルでネット販売し、メンバーと均等に分けることを決め、トラブルガムのツイートのおかげで、1日で1万枚売り上げる。

NYの街中で流れる刺激的なセッションが素晴らしい。音楽が、景色を変えてくれる、そんな魔法が描かれている。二人が恋愛関係にならないのもいい。
スティーヴ役のジェームズ・コーデン(ワンチャンス/in to the Woods/Dodtor Who)もかわいいいいやつで楽しい。
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