はせ

ザ・レイド GOKUDOのはせのレビュー・感想・評価

ザ・レイド GOKUDO(2013年製作の映画)
4.5
前作直後、SWAT隊員だったラマ(イコ・ウワイス)が色々あって潜入捜査官としてマフィアのボスの息子ウチョ(アリフィン・プトラ)に近づく。ウチョは父親が日本のヤクザ・後藤組に媚びる姿勢や敵対組織であるベジョ一味らへの対応が甘くなってきていること、そして自分の力を認めてくれないことに苛立ち、ベジョと手を組もうとする。ラマはヤクザが絡んだマフィア同士の大抗争に巻き込まれ…

大傑作格闘アクションの『ザ・レイド』続編で、個人的には前作を凌ぐ大大大傑作だった。独特の人名が異様に憶えにくく、ストーリーが掴みづらいので、あらすじを全部読んでから鑑賞してもいいかも笑 潜入捜査官ものということで、『インファナル・アフェア』や『ディパーテッド』を観てると、悪人社会で悪人を演じなければならない捜査官の苦しみが感じられ、なお楽しめるかも。

重要なのはジャカルタ市内で繰り広げられる死闘の数々、全編に渡るアクションシーンだ。前作のマンションから一気に世界観が拡がり、ラマの前に殺し屋たちが続々と現れる。格闘術シラットを用いて周囲の状況に合わせて戦う様はまさに『龍が如く』。このシリーズの世界に出てくる人たちの平均戦闘力が高すぎて笑えてくる。

前作でラマを苦しめたマッドドッグ役のヤヤン・ルヒアンが別の殺し屋役で復活。出た!仁義なき戦いシステム。さらにキラーマスター、ハンマー・ガール、ベースボール・バットマンという異様にキャラの立った殺し屋たちがラマの前に立ち塞がる。シリアスなヤクザドラマと少年マンガみたいなアツい展開が混在していて最高だった…

日本からは組長役が遠藤憲一、若頭に北村一輝、組長の息子に松田龍平が出演。めちゃくちゃ魅力的な組織なんだが、特に何の活躍もしない。舞台が日本になるという次作が大変楽しみになった。
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