トノモトショウ

岸辺の旅のトノモトショウのレビュー・感想・評価

岸辺の旅(2015年製作の映画)
2.0
当たり前のように生者と死者が混在する世界にずっと違和感を覚える。深津絵里の可愛らしい佇まいで誤魔化しつつ観ていくが、生者の無念や死者の未練を晴らそうとする、そのおこがましい物語を最後まで受け入れることができなかった。不穏さを光や闇で描く黒沢のホラー的方法論や、劇伴の美しさは印象に残る。