なむ

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のなむのレビュー・感想・評価

3.7
老俳優が輝きを取り戻すために舞台興行をするが、俳優トラブルや家族間のすれ違いから役にのめり込んでいき、本物の銃を使って舞台上で死のうとする話…たぶん。主人公のプライドがそうさせたのだろう。バードマンとは彼のかつての当たり役であり、彼がよすがにしていたもの。しかし彼はパンツ1枚で街に放り出され、すべてのプライドを捨て去り、文字通り己を曝け出して、バードマンに別れを告げて舞台上で自身に引き金を引いた。最後のシーンは、彼がバードマンとしてではなく、自身の力で飛び立てたという意味である。演出含め、興味深い映画だった。
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