ミミック

痴漢ドワーフのミミックのネタバレレビュー・内容・結末

痴漢ドワーフ(1973年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

おもちゃで白痴の女性を釣って安宿で薬漬けの売春婦にしてしまう、小人のオラフ(トルベン・ビレ)と宿のオーナーの母親親子。

片手に杖、片手に注射器を持ち「ア~イム、カミ~ン」とやって来るオラフの姿は、まるでチャッキーのような一つのホラーアイコンとして、この先も語り継がれるくらい抜群の存在感を放つ。オラフの伴奏でママが歌い踊るシーンがおどろおどろしくてサイコー。杖を使ってお仕置きをするオラフの、ジャック・ニコルソン顔負けのトラウマ級の笑顔が瞼に焼き付いて離れない。

4:3のアナログ画質、アマチュア感が残る音響、美女達の長い濡れ場に見切れる局部、中盤の絶妙な展開のたるみ具合、拳銃を一般人に気軽に渡す警官の杜撰さ、そしてちゃんと悪が滅びる血と人形が写るラストカットまで、いろんな要素がカルトムービーとして名高いのを証明している。

このホラーとポルノのキワキワを行くインモラルな世界観がたまらない。また、識者らによるオーディオコメンタリーも楽しめて二度おいしい。
ミミック

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