いみ

きみはいい子のいみのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
4.3
あやねちゃんと同じ年頃の娘がいるので、とにかく感情移入してしまい、映画でこんなに泣いたことがないというぐらい泣き通しだった。
前半は辛い涙、後半は心がほどけてほっとした涙。

役者さんみなさん自然な演技でよかったけれど、特に池脇千鶴さんの演技が素晴らしく、終盤、尾野真千子さん演じる母親が娘を自宅に連れて帰ろうとするところで、池脇さんが尾野さんを抱き締めるシーンでものすごい衝撃を受けました。
「えっそっちを抱き締めるの?」とびっくりしたけど、そのあとのセリフで納得。
あと、「家族に抱き締めてもらう宿題」を課せられた小学生がどんな気持ちになったか一人一人話すシーンは大好きなシーン。
子役ではなく、一人の子どもの顔に戻っていて、とても微笑ましいし、親御さんやご家族の顔が浮かんできます。
現実に神田さんのような扱いをされている子どもたちがたくさんいることを思うと、陳腐な表現ですが、胸が張り裂けそうになります。
そのような目に遭っている子をみんな救いたいがそうはいかないので、せめて自分の子どもは愛情をたくさん注いで育てたいと強く思います。

悩んだり落ち込んだり腹を立てたり、休む暇のない子育てですが、そういう時はこの映画のことを思い出して、初心に帰りたいと思います。
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