塩野ダイ

きみはいい子の塩野ダイのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
3.8
今自分の目の前には直接無いけど、このデリケートで難しい現代社会の問題は根付いて、確かに『そこ』にあるんだろうな。
生きてる以上、歳を取っていく上では避けては通れない事柄でもあるし。

リアルで淡々としたタッチながらも、どこか張り詰めた空気というか緊張感があって、それを見つけてもらえた時には思わず涙が込み上げた。

根っこのとこは前作『そこのみにて光輝く』に通じる部分はあって、より身近な『家族愛』がテーマなだけにそれなりに考えさせられた。

尾野真千子がハマり役だった!何と言っても序盤の子供を見る目ね! 親が子供を見る目じゃ無いだろう…怖い。あと池脇千鶴も前作とはガラッと変わってまた良いキャラ立ちしてたな。

笑いから笑いや、叫びからの叫びみたいに同じ行動から別のシチュエーションへの切り替えは、監督の最近のブームなのかな? その繰り返しがチョットあざとかったのと、最後のCGの桜は余計だろ…

ラストの終わり方も惜しい気がした。
塩野ダイ

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