公開初日に。
一言。素晴らしい映画に出会ってしまった。
子供目線で、親目線で観てもどちらでも考えさせられるものがある。
子供に暴力を与えてしまう母親。それなのに子供は彼女のことを好きでいてくれる。叩いた後で泣いていると心配してくれる。子供には自分しかいないんだ。この何とも言えない気持ちに駆られている尾野真千子演じる母親に涙。
また同じマンションに住む池脇千鶴演じる母親にも涙。
高良くん演じる主人公。一年目の小学校教師。まだ手探りで、子供たちと接している姿がとてもリアル。
ラストシーンははっきりとは終わらない。でもその前のシーンで、鑑賞者は確実にラストシーンを想像することが出来る。この演出がたまらない。
カメラワークも洒落てたわあ。
ちょっと遠くから彼らを見ているような場面。登場人物の心情がひしひしと伝わってくるような場面
邦画にしか出せない丁寧さがある。
尾野真千子と池脇千鶴の演技の上手さ。素晴らしい。
こんなに良い映画があるのに観ないのは勿体ない。
全力でお勧めする。