ベッカムの右足

マイ・インターンのベッカムの右足のレビュー・感想・評価

マイ・インターン(2015年製作の映画)
3.0
この映画の良いところはロバートデニーロにつきる。

アパレル×アンハサウェイでとてもプラダを着た悪魔臭が若干するかもだけど、ファンはちゃんと嗅ぎ分けて欲しい。
ましてや、アン様の設定が全然違うし。
夢見る若手ライターから、企業の社長。
スタイリングもパトリシアフィールドよろしく派手目なものだったのが、とてもライフスタイルよりになっている。

私がとても心惹かれた点はロバートデニーロの温かい演技と存在感。
今と昔で仕事のあり方やお金を稼ぐという概念に変化があって当然だが、ロバートの世代の方々はまだ戦後という言葉も強く残り(アメリカの場合はWW2以降もベトナムや湾岸など続くのだが)、働く事生きる事は企業への忠誠やそれを誇りとしていた事だろう。
実際にアンのオフィスが元々自分の職場だった事に想いを寄せるシーンがあるが、数十年1つの事に報いるという事はとてつもない事だ。
転職が当たり前で副業も問われる昨今の日本や世界とでは少し感覚的に違う。

とても個人的なのだが、常に紳士で老若男女問わず好かれるその役柄に実は父を重ねてしまった。

マイナスポイントとしては、アンの旦那に対してのところかなっと。いやいや不倫しといて、そんだけ!?って、どこまでアンは背負わなければいけないの?って感じ。映画ダークナイトで魅せた華麗なハイキックでもかましてほしかったわ。
ベッカムの右足

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