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マイ・インターンのヒモのレビュー・感想・評価

マイ・インターン(2015年製作の映画)
4.2
大筋では年代差のある二人の友情とそれによる新たな知見の融合を描いてると思うのだが、プラダを着た悪魔と同時に見たせいか、平成後期〜令和の女性観で、女性がキャリアと家庭を両立して生きる上での葛藤と、その上での自分らしさを描いている作品であるなぁと感じた。
2022年の今見るとこういう悩みってあるよね〜という共感的な面が大きいと思うが、8年前では割と先進的な内容だったんだろうなぁと感じる。女性がトップに立って仕事をするキャリア思考女性はそれまでの映画にも見えたが、男性が女性のキャリアのために仕事を辞めて家庭に入るシーンや面接で女性が男性の面接官をするシーンなど、プラダを着た悪魔とは対極的に作られているなと感じた。

だが結局のところ、これって女性も男性も関係なく、自分らしく生きることを描いているんだろうなと思う。新しい世界にチャレンジすること、自分とは違う人間との対話を恐れないこと、自分にとっての生きがいを見つけること。これは男女共通の社会に出て働いたり、幸福に老いていくための心構えなんだろうなと感じた。
人生の様々な分岐点で見返したい作品。
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