時代が変わっても、人の心は変わらない。
忙しない現代社会の中でもがく主人公。
「心を亡くす」と書いて「忙しい」ですが、主人公はまさにそんな状態(笑)
一生懸命さゆえに周りが見えなくなっている彼女に、周囲の人が支えてくれていること等…色んなことを気づかせてくれるおじいちゃん。
だけど「俺たちの時代はこうだった」的な古い価値観の押し付け、説教臭さが一切ないんですよ🙆✨
自分のスタイルはしっかりと確立しながらも、時代と調和できる柔軟性を備えていて、本当に相手の成長を考えて発言・行動できるあったかいおじいちゃん。
早寝早起き、清潔、整理整頓を良しとし、
食事は質素、だけど上質な食器で嗜んで。
身につけるものはシンプルで古いけど、丈夫で飽きのこない上質なものを。
一朝一夕では身につかない
お金で買うこともできない
誰かにもらうこともできない
「センス」や「習慣」こそ
真の贅沢であり財産。
人の真価はそこに現れる。
洗練されている、
とはこういうことを指すのだと思います。
ハンカチや寝巻のこだわりは
彼の生き方や哲学の象徴。
こんな風に美しく年を重ねていきたいです。
フロイトの「人生で大切なのは愛と仕事である」という言葉からこの映画はスタートし、それがテーマになっていますが、恋と仕事にどのように向き合うかがその人の人生の個性だと思います。
おじいちゃんの向き合い方は、
戦いみたいに立ち向かうでもなく
ただひたすらに楽しむのでもなく
「丁寧に、慈しむ」
そんな表現がぴったりだなぁと感じました❤️
みなさまも高評価されているようにとても温かい映画ですが、最近多く見かける「さぁさぁ!感動せよ!ほらほらさぁさぁ!」(笑)みたいな感動の押し売り感がないのが良いです👍笑
最近の映画なのになんだか昔の映画を観ているようでした❤️
こういう純粋なヒューマンドラマって、そういえば最近ないよなぁ〜