復讐は神に委ねると言った時のレオ様の顔が焼き付いて離れなくなった。
自然の美しさがクローズアップされがちだけど、自分を守るために人を見捨ててしまうフィッツジェラルドさんの醜さもわりと共感できてしまうのが辛い。
そして息子を目の前で奪われたグラスの復讐心に燃えた後の生命力というか執念も人間らしさが詰まっていて好きだった。
映画館で観ることが叶わなかったんだけど今もう一度上映してくれたら絶対に観に行きたい。雪山、地形の違い、動物(というよりは獣)の環境要素が痛いほど伝わってくる映像美。音楽が坂本龍一なのもまた良い。
映画自体は2時間半と長めだけどあっという間に感じられた。
グラスがグリズリーに襲われてからは、レオ様のセリフがとても少ないから観やすい作品でもあると思う。だからこそ、表情の微妙な変化と体の動かし方で魅せる演技力が素晴らしい。圧倒的生命力没入感。
レオ様はマッチョな役が多いですね。
