なか

レヴェナント:蘇えりし者のなかのレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
4.0
ずーっと痛そう辛そう映画だった。多用される下から見上げる雄大な自然のカットは人間の営みの矮小さを強調するし、その中でリフレインされる風に枝が揺れても幹はしっかりと立っている木の比喩は人間の矜持、性善説を肯定しているのではと思った。グラスや原住民のお父さんまでとは行かなくてもボイジャーのように少しなりとも芯をもっていられるか、フィッツジェラルドのように環境のせいにして自己を正当化しないかと言うところを、エンタメとして消化してしまうような観客にも最後のカメラ目線で問いかけているようでぎくっとしてしまった。本当に良い映画!
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