ちさと

陽のあたる教室のちさとのレビュー・感想・評価

陽のあたる教室(1995年製作の映画)
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音楽を丁寧に描いてる映画だと思う。


君が鏡を見たときに一番君が好きなところはどこだい?
髪です。
なぜ?
よく父親が、夕日のようだというんです。

それをイメージして吹いてごらん

このシーンがとても好きです。自信が持てず何をやってもうまくいかないと悩む女生徒へのクラリネットの指導。

主人公は作曲家という夢を叶えられず、嫌々、家庭のため音楽教師という職業を三十年間続けた。
主人公にとって三十年間がなんとも言えない味気ないものになった。
だが三十年の教師人生の中でたくさんの生徒の人生に触れ、少なからず何かしらの影響を与えていたのだ。
この時代、教師というものがどのように見られていたのかは分からないが、いまの時代は教師のイメージや、教師になりたいと思っている人は少ないと思う。やはり時代が違うため、この映画の良さはその当時の方が色濃くなる。 
ベトナム戦争やジョンレノン暗殺、ブラックミュージックなど細かい時代描写が良い。
え?というシーンが多かったし、主人公のことを最後まで好きにはなれなかった、やっぱり時代の隔たりがあるからなのか??
ちさと

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