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ザ・リフレクター・テープス(原題)のsxhのレビュー・感想・評価

4.0
大音量のReflektorのライブシーンで幕を開けるこの映画は「Arcade Fireの映画」ではなく「Reflektorの映画」。

全体的にReflektorの世界観を投影したアート作品のような構成になっていて、いくつもの断片的なシーンを層のように重ね合わせて作られているこの映画からは、アルバムがどのようなインスピレーションをもとに作られていったかを垣間見ることができるよう。
Arcade FireがReflektorで表現したかった世界と、僕らがReflektorを聴いて思い描いていた世界はおそらくほとんどの人にとってこの映画でイコールになるはず。
個人的にはノリノリでレコーディングするレジーヌのオフショットとラストの美しいCrucified Againがとてもよく印象に残ってる。
映画館の音響で観るライブシーンはもちろん圧巻で、Arcade Fire好きな人なら絶対興奮できる。

The Stone RosesのMade of Stoneのような王道なドキュメンタリー映画を求めてる人には少し難解な内容かもしれない。あくまで音楽ファンというよりはArcade Fire、そしてReflektorが好きな人にオススメしたい映画。
日本公開も待ち遠しいです。
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