ずいぶん前に観たのだけど、恐ろしくてトラウマになりそうな感覚があった。
今日、遠藤周作の原作を読み終る。ウィキペディアには、映画はスコセッシと遠藤が検討しながら作り上げたが、ロドリゴの棄教後の心境が世間からは思っていたようには理解されず、遠藤は不満を抱いていたとあった。
ザビエルに始まった布教は本当に受け入れられたのか、日本人の考えるキリストは宣教師の教えとたがえたのか、屈辱に耐え、棄教したのではない。「踏むがいい。お前の足の痛さはこの私が一番よく知っている。踏むがいい。…」岡田三右衛門として生きながら、キリストの愛を最後まで心に持ち続けていたであろう。
もう一度原作を思い返しながら、映画を観る勇気を奮いたたせる。
