沈黙ーサイレンスーの作品情報・感想・評価・動画配信

沈黙ーサイレンスー2015年製作の映画)

Silence

上映日:2017年01月21日

製作国:

上映時間:159分

ジャンル:

3.9

あらすじ

「沈黙ーサイレンスー」に投稿された感想・評価

継

継の感想・評価

5.0
“我々には日本を征服する権利がある”
“悪魔の手から霊魂を救うために日本人の心を盗みに来たのです”
“天下統一したければデウス様に仕えよ”

ーバチカン市国,イエズス会公文書館で発見された書簡の抜粋.

上↑は, いずれもNHKスペシャル「戦国」で紹介されたポルトガル人宣教師の綴った日記や手紙の記録。
以下↓は, 録り溜めてたこの番組に刺激されて下書きの奥底で埃被ってた駄文を勢いでまとめた😹レビューです。

番組は, 冒頭↑の記録をはじめ近年発見された様々な史料を足掛かりに, 時期を同じくする西洋の大航海時代との関係に的を絞ってグローバルな視点から戦国時代を見直そうと試みたものでした📺️。

見ていて真っ先に思い出したのは, 本作の井上筑後守(イッセー尾形)がロドリゴ(ガーフィールド)へ話す「四人の側室」のエピソード。
仲の悪い4人の側室(ポルトガル, スペイン, オランダ, イギリスの比喩)に困った大名が, 4人とも城から追い出してしまったという話で, 井上に「国ではなくキリスト教会を正室に」とゴマするロドリゴはポルトガルのイエズス会(=カトリック。)の神父でしたが,
幕府は鎖国後, 唯一オランダとのみ関係を続けるわけで, 城(国)を乗っ取る下心見え見えのカトリックの側室は追い出され, 従順に言うことを聞く(寧ろ狡猾ではあるんだけれど(^-^;)プロテスタントのオランダを正室としたことになります。

📺️フィリピンやメキシコを布教の名の下に侵攻, 植民地化したスペインの史実も番組は紹介してて, 仮に日本が戦国時代の武力を有してなかったら対中国の前線基地として強引に侵攻されてたかもしれないと暗に仄めかすような.., それこそ本作で信者を弾圧する幕府並みのその残虐さは, 名目が布教にせよ貿易にせよその裏には冒頭の抜粋↑を地で行く宗教的, 或いは経済的支配の思惑が厳然とあった事を思い知らされます。

原作は遠藤周作。
自身がカトリックでありながらその教えを “日本人に合わないのでは?” と考えていた作家。
キリスト教を「真理」と信じて疑わないロドリゴを揺さぶる井上やフェレイラとの血の出るような論戦や, それとは対照的に埋めようもない溝を見せる信者達との噛み合わないやり取りは, その思考の過程を見るかのよう。

「なぜ神は我々にこんなにも苦しい試練を与えながら、沈黙したままなのか―?」
この劇中のロドリゴの台詞は, 遠藤が一時は心臓停止に陥った肺結核の病床で, 実際に神へ問いかけた体験に基づくものです。

近代の日本人作家, それも信徒が, 信仰する西洋の大宗教に正面切って疑問を呈し, 苦悶の末に身を削るように絞り出した答えを, 物語の究極の選択への解答として主人公に導き出すように強いる。そうする事で自らの解答を世の中へぶちまける, この発想と勇気ー。

キリスト教徒ではなく, そもそもお盆に墓参り行く程度のほとんど無宗教m(__)mゴメンネセンゾな自分は, 初めて原作を読んだ時に “キリスト教徒でもこんな根源的な疑問を抱くのかっ!” って驚いてΣ(・ω・ノ)ノ しばらく抜け出せず, 当時は自分なりに色々調べたモンです。
元々filmarksを知ったのも, この映画化のニュースが出始めて少しでも情報を得ようとネット漂流してたからでした(*ノω・*)テヘ

親からなかば強制的にカトリックの洗礼を受けさせられた遠藤は, その教えへの違和感や心の葛藤をそのまま(本作に限らず)作品へ投影して問い掛けを続けた作家だと思います。
一時は棄教を考えるも思いとどまり, 最期は「カトリック教徒として」召された遠藤。

映画化案件としてでなく, 親交のあった神父から “信者として” 一読を勧められてこの原作と出会ったスコセッシは, 原作をほぼ忠実にトレースしつつも最後の最後である改変を試みています。
それは同じ信者として思いはしても, 決して口外出来ないはずの疑問を, 隠すことなく世の中へ問い掛けた原作者のその「最期」への, 敬意を込めたオマージュだったのか,
或いはドライな見方をさせて貰えるならば,自らが属するカトリック社会へ向けた言い訳にも似た配慮だったのか。。

どちらとも受け取れる改変は, 良く言えば解釈をコチラヘ委ねた, 悪く言えば○▲✕☆(ジシュク🙊)なものと言えるかも。
受け取りは自由。
公開初日か2日目かにネタバレを必死に避けて🙈🙉鑑賞した自分は, 原作と異なるとはいえ物語として綺麗に描き切った結末に素直に感動した記憶があります(^^)。スコセッシが、ロドリゴに遠藤の姿を重ねてくれたと信じて…。
uringo

uringoの感想・評価

4.3
面白かった!!

見終わったあと人と話したいことがたくさんあった。窪塚がハマり役!!
はー

はーの感想・評価

4.1
サイレンスなんて甘い、沈黙って言葉でしかこの鬱々とした雰囲気は表せない
日本人俳優良
イギリス人の知人にお勧めされて観た。
対象が神であれ、人であれ、自分自身であれ、何かを信じることの力を見ることができる映画だと感じた。
自分自身は無宗教だが、何か神を信仰していたらまた違う感じ方が出来たかもしれないと少し残念でもあった。
Misa

Misaの感想・評価

4.2
信仰とは何なんだろうと、
人間の弱さと強さについて考える。
棄教しなければ殺されるという究極の状況のなか、語りかけても沈黙を貫く神の存在を信じる頑なな信念に、心を打たれた。
宣教師たちは、どこかで日本人のキリシタンや日本固有の文化を見下しているように感じられた。
絵踏せずに信念を貫き亡くなった信者も、棄教したように見せかけ密かに信じ続ける人も、あえて危険な日本に足を踏み入れた宣教師たちも、みな葛藤していた。

宗教の自由が保証されている今現在が、いかに恵まれているのかを痛感した。
スターウォーズと演者が被りジェダイマスターに見えてきた!
宗教を信仰していないわたしには伝わらないのかもしれない 隠れキリシタンの凄まじい歴史は学んだ 
実はイエズス会は日本人を拉致してどこかに連れて行ったと言う説があり 布教を禁止したと言う教科書にも載ってない事実を学ばなければならないのだ
erimugi

erimugiの感想・評価

4.0
学校の授業で「隠れキリシタン」、「踏み絵」という言葉は習ったけど、こんな歴史があったとは知らなくて、恥ずかしくなった…。見て良かったです。日本の映画だけど、日本映画ではない雰囲気。イッセー尾形のおじさんが好き。
CONAN2

CONAN2の感想・評価

3.5
江戸時代初頭 キリシタン弾圧を背景に、一人の神父が辿った運命を深く丁寧に描いた物語‥ 信仰とは何か、について考えさせられる作品‥
のぶ

のぶの感想・評価

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#沈黙ーサイレンスー とても重い主題の映画。その部分について語ることは出来ない。殉教させると聖者扱いで尊くなってしまうから周りから責めるというのが日本的なずる賢さなのだろうか。よーく観察して気付いたのだろうなあ。それでもイエズス会にとって日本での布教は最大の成功例なのだそうです。
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