小説には及ばないけれど、
”沈黙”をBGM無しで表現したスコセッシのセンスに脱帽。
日本人にとても配慮した作り方だと思った。
宗教は昔から共存することが難しくて、その為に争いは絶えないけれど、信じたいものを、信じたいように信じればいい。
誰もが、美しく信念を貫き通せる訳じゃない。
この映画は、キチジローの様に自分の中の弱さと葛藤する人達への映画なのかもしれない。
ほとんどの人間はキチジローなのだから。
窪塚の配役はとても良かった。
只、ラストをもう少し作り込んで欲しかった。全体の雰囲気はとても良かったのに、肝心のラストが少し軽く感じてしまったので3点。