ミア

沈黙ーサイレンスーのミアのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.5
ほぼ、原作通りでイメージを損なわなかった。やっぱりスコセッシは凄いんだと思った。最後の畳み掛けるシーン(転ぶところ)をどう表現するのかと思っていたが、なるほど。サイレンス。そうきたか、と。
公開まで、キチジロー役の窪塚に期待していたが、スクリーンの中では圧倒的にイッセー尾形が光ってた。イノウエのイメージにぴったりだった。こんなに良い役者さんだったのかと思い知らされた。(上からでごめんなさい🙏)優しそうに見えて、全てを掌握している。そんな微妙な所を絶妙に演じていて凄く良かった。私としては、r指定にしても良いから、拷問のところはもっと残酷なシーンにして欲しかった。原作にあるような、畳み掛けてくる緊迫感が薄かった。転ぶまでの葛藤が物足りなかった。遠藤周作は、本当に読ませる。映像と音をもってしても、あのキャスティングでも活字の表現には敵わないのか。観ながら、もし監督が北野武だったら、、と妄想し始めていた。あ、全員いなくなっちゃうかな、、。🤔
長い映画で、最後の方はトイレの事しか考えてられなかった。原作大好きで、映画も良かったのに、こんな感想になってしまったのかも。余裕を持って観ることをオススメします。
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