おかだ

ソング・トゥ・ソングのおかだのレビュー・感想・評価

ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)
1.5
ポピュラー映画の皮を被ったなにか。


年内最後の新作鑑賞は、ライアンゴズリングの名前に引っ張られて見ただけの今作「ソングトゥソング」。
監督のテレンスマリックはかなりの曲者と聞いていたので警戒して行ったのですが果たして。


結論から言うと、特に結論も無いぐらいにレビューの仕方がわかりませんでした。
ちなみに所感は、とても面白くない。


メインキャストにルーニーマーラ、マイケルファスベンダー、ライアンゴズリング、ナタリーポートマンを据えた布陣は、一見誰でもウェルカムの豪華絢爛クリスマス映画を想起させますが、どっこい実際は大衆向けの娯楽性を一切に排した、極めて詩的でアバンギャルドな仕上がり。
セリフらしいセリフや前後のカットの繋がりなどには、まるで関心を示す様子がなく、極めて抽象的な風景画や哲学的なモノローグの恣意的配置に終始する。
つまり、理解できなかった。

テレンスマリック監督の世界観に対する免疫や、芸術的詩的フィールドに関する教養が圧倒的に足りていなかった私の準備不足です。ごめんなさい。
でもこれ、そもそも映画か??


ちなみに唯一分かって楽しかったのは、ライアンゴズリングが毛虫を手に乗せながら大真面目に話してる次のカットでは彼が女性に縄で縛られながら歩いているというシーンです。
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