このレビューはネタバレを含みます
ワナビーなら、痛いくらいわかるんじゃないでしょうか。
楽しい場所にいることは楽しいんだけど、才能がないやつは、少しずつ心がすり減っていく。
自分の居場所はここじゃないかもっていう感覚。
自分が何者かになれないって薄々気づいていく日々…。
終わらせたくない、でも、本当は終わらせられないだけ。
そして、偉いやつの、邪悪さ。
助けて、ママ、パパ。
って言いたくなるような、哀しさと虚しさと辛さ。
あなたの子供はただの凡人で、そんなに幸せじゃないですよって。
それでもいいですかって。
恋愛も、おしゃれな言葉で、おしゃれな瞬間を過ごしても、虚しい。
どこにも辿り着かない。
永遠に繰り返されるように感じる、楽しい瞬間と、退屈な展開。
人生…。
ラストはそうくるかと思いつつ、美しかった。