tamamapinoco

チャイルド44 森に消えた子供たちのtamamapinocoのレビュー・感想・評価

4.0
1933年スターリン政権の下、ウクライナで25000人の飢餓による虐殺。
そして多くの孤児が残された。
その孤児たちが色んな運命を辿り社会の一員となっていった。

"楽園に殺人は存在しない"

党の方針で、殺人を認めず、1953年当時にあった少年連続猟奇殺人を事故死として処理していた。

当時の軍人の家族のあり方も歪で、夫婦としても愛が通じ合わない、レオとライーサ。
そんな中、ライーサはスパイと疑われ、窮地に陥ったが、ライーサを守りレオは左遷され、ライーサと共に田舎に行く。

それから、左遷先の署長と共に事件を解決しようと動き出すのだが、なんだか、そこに至る動機が不十分な気がして、納得いかなかった。
孤児として苦労して来たここまでの人生から、殺されて行く少年たちに同情したのか。

ラストは納得のいく締めくくりだった。
感動した。

政治って一歩間違うと、恐ろしい。
こんな事が本当に起こってたなんて、信じがたいほど、悲惨な時代でした。
tamamapinoco

tamamapinoco