このミステリーが凄い!の原作小説もの。
tohoシネマズで鑑賞。
リドリー・スコット製作、マッドマックス主役で世界区になったトム・ハーディだからかシネコンでもやってます。
原作は読んでませんので内容に対して突っ込みませんが、
サスペンス映画観るぜ!って気概で行くと肩透かしをくらうやも。
主人公は第二次大戦の英雄でソ連の情報機関の捜査官。
(楽園に殺人は存在しない)
前半は1953年のスターリン体制下のソ連を強調する演出で
とにかく疑わしきは粛清、粛清。
そんな中、国内で子供を狙った猟奇殺人が起き奥さんと一緒にトム・ハーディが捜査していく。
色調は暗め、カメラとにかく手持ちで揺らしてるから不必要に疲れました。
サスペンス要素も内部の陰謀で田舎に民警に左遷されてからとにかく台詞が説明的に。
犯人の背景や手掛かり、真相も全て台詞で表現。
展開も急にハリウッドアクション映画風な急展開になるけど、
戦闘シーンが地味。
個人的にジメッとした質感の暗い映画は好きなんですが、
カラッとした感じでもジメッとでもなくどっち付かずな感じがなんとも言えないです。
往年の刑事ものプロットにハマる若き刑事と地元で変化を求めない堅物の上司が対立しながらも徐々に共闘していき事件解決するような展開を求めてたんですけどそうもならず。
ゲイリー・オールドマンにもっと仕事して欲しかった気持ちもあります。
代わりにトム・ハーディの奥さんの謎の強さ、
護送車で敵の目を腕力で失明させたり、ラストの木の棒で滅多打ちだったりあの謎の強さ…
ただただ一番残念なのは何度もいいますが、台詞で説明し過ぎたことでしょうか。
個人的にドゥニ・ディルヌーヴ作品の様に一回観てよく解らないくらい難解な方が楽しめると思いました。
(まあ何回も観させることができる映画というのが前提ですが)