フラットライン

Zアイランドのフラットラインのレビュー・感想・評価

Zアイランド(2015年製作の映画)
1.2
文句はちゃんと作品を鑑賞してからという信念から視聴。

良かった点
千鳥の大悟とキム兄のキャスティングが良かった。特に大悟のちょっとヤバい奴感は彼の風貌からぴったり。キム兄も抑えているが低い沸点で人を殺せる雰囲気があって、自然にガチ系やくざを演じていた。だから彼らが画面に映ると「ホッ」とする感じが。

あとは・・・ないかな。

悪かった点(特に目に付いた所)

格闘シーンがスロー→早回しの連続で単調。この技法が効果的ではない。殺陣ははひどい。唯一見られたセイラの殺陣がよく見えたのは、他の役者の殺陣が酷いから。

セリフがいちいち説明。ゾンビについての解説とかやられると醒めちゃうんだよね。薬品系ウイルス系とかどうでもいいし「なにかの伏線になっているるんだろうな」と思ったらなーんにもなってない。ゾンビが音に反応するのもキャラクターが説明しちゃう。そんなの見てれば観客もわかる。こういうのは見ている観客をバカだと思っていない限り、止めた方がいい。

あのウーハー付けた漁船が出てきた時点で「ゾンビが海へ沈んで助かる」という落ちまで想像できてしまう。

鶴見辰吾の家族がゾンビ化する→哀川翔が三人を打つ流れがクソダセぇ。何の感情移入も出来ない。噛まれた理由が格闘中にゾンビ化した娘が自分の頭の上に手を置いたのが、「いい子いい子」の手と同じだったから情が移って噛まれた・・・って正気か?
折角ライターというアイテムを手に入れたんだから、娘を苦しみから解き放つためにゾンビ化した娘に火を付けて勝利するとかの方がよっぽど感情移入できる。キャラクターに死んだ娘からの決別という成長があるからね。ああいうのを「無駄死」っていうんだよ。

クッキー!僕はあなたが大好きだ!!あなたが出ているアマゾンプライムビデオのワールドチャネリングは観たい物がない時はエンドレスで流しているぐらい好きだ。でも、この作品のあなたはただ暴走しているだけにしか見えない。狂人としても、やくざとしても中途半端で怖くない。「もしかしたらこいつ、ゾンビとか関係なく勝っちゃうんじゃない?」と思わせるぐらいの凄みを出して欲しかった。

あとの窪塚とかその他大勢の輩は、バカばっかだから全然共感できない。警官役の窪塚が急に身を挺して女子高生を守っても、伏線とかも「こいつ本当はまともな奴かもしれない」と思わせる何かもないので突然すぎでなんだかわからない。医者も漁師も「早く死ねばいいのに」という風にしか観られなかった。

スコア1.5をあげようと思ったんだけど、ちょっと下げよう。書いててダメな所が吹き出してくる。

セリフごとにカットが変わるのはどういう効果を期待しての演出だったのかわからない。観ていて不快を越えて意味がわからない。少なくとも僕には全く伝わってこない。

書いても書いてもダメな所の吹き出し収まんないな。脚本のアラとか指摘しだしたらキリないし。僕の中ではデビルマンよりちょっとマシ程度の作品です。
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