《思い切り笑いたい人！見てください！》これはそんな映画だと思う。そういう前置きありで評価4.0。ホラー映画、アクション映画を期待すると途端に物足りなさを感じて低評価してしまうかも。そういう意味でも、『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ゾンビ・ランド』『ロンドン ゾンビ紀行』なんかを笑って見られる方の肌に合うことでしょう。
ミュージシャン陣の配役の理由がよくわからなくて正直イライラしてしまったが、俳優陣のテンポ感ある演技はピカイチ。とくに哀川翔と鶴見辰吾の掛け合いは、漫才ギャングにも見られたような演出の妙が強く感じられ、気持ちよく笑える。
また、窪塚洋介と風間俊介といった俳優の演技力に改めて驚かされた。彼らの出演作をもっともっと見てみたくなった。
吉本興業の芸人の皆さんの存在感も素晴らしく、ヤクザ役の木村祐一、千鳥の大悟のふたりはもう本当に怖い。そして、この映画のゾンビの中核を担う宮川大輔！彼なしではこの映画におけるゾンビの立ち位置（？）はもっとぼんやりしていたかも。何れにせよ、彼も素晴らしい役者！
ターゲットが分散してしまいそうで興業が心配ですが、成功してほしい！
