ハギマニア諸島

野火のハギマニア諸島のレビュー・感想・評価

野火(2014年製作の映画)
3.5
昨年劇場公開された時から気になっており念願の鑑賞を迎えたが、とんでもないモノを観た・・・。第二次世界大戦末期のレイテ島決戦での日本軍の様子を主人公田村一等兵の視点から描いた作品であり、圧倒的絶望の状況に立たされた日本兵を通し、これでもかと言わんばかりの極限の地獄絵図が続く。この作品が自主製作であることも驚き。確かに低予算たる工夫は随所に見られるが、メイキャップ効果(主にグロんちょな部分)は凄まじい。
一応戦争映画のジャンルに入るのだろうが、この作品に人間ドラマや家族愛、ラブストーリー等の要素は一切存在しない。戦争すら行っていない、ただひたすら生への渇望を描くのみ。他の戦争映画が如何に緩いか思い知らされる。現実の戦争はただただ悍ましく地獄であるのみ、そう突き付けられた気分になった。


てかこの作品PG12で大丈夫?小学生が観たらトラウマ泡吹き失神者でるレベルやでぇ…子ども達こそ見るべきというアイロニカルが込められているのか…な?