そりっどあいぼりー

野火のそりっどあいぼりーのレビュー・感想・評価

野火(2014年製作の映画)
5.0
今まで話していた人間の頭蓋がパックリと割れて脳を撒き散らす。内臓が出る。腹が減ると肉が足らない。人肉が欲しくて仕方がない。自分の肩の肉が削げて目の前に落ちたときに、バレないようにパッと急いで食べるところにエクストリームな笑いがある。

そしてこの映画はとにかく屍体がリアルだ。屍体は乾燥したところでは黒っぽく、水辺だと腐って白っぽくなるらしい。

だが一番すごかったのは、人間が本当に狂ったらこんな顔になるのだろうなという顔が出てきたところだ。狂った映画は好きだし、狂った映画に出てくる狂った人間も好きだが、怖さを感じるほどの狂った顔をみせられるとは。今まで観た映画の中でも特別に狂った人間だった。