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雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのdionemishのレビュー・感想・評価

4.3
邦題がピンとこなくて見てなかったけれど(後になって知るのだけど、作品の中に登場する言葉の引用)、ジェイクギレンホールなら、と観てみたらとても面白かった。

事故で妻を亡くしたにも関わらず何の感情も起こらなかった男が、妻の死を通し初めてさまざまな事象を見つめだし、そこで出会う人々と関わりながら自身を分解・分析し変化していく物語。

妻の死を経て、主人公デイヴィスは水漏れする冷蔵庫、エラーを起こしたパソコン、壊れかけたドアなど数々の故障品を次々と衝動的に「分解(破壊)」していく。彼はその後ひとつひとつ部品を観察し、その物質の本質を理解しようと試みる。(原題も「解体」という意味であるように、この一見すると奇怪な行動こそが本作の重要なテーマ)
ジェイクギレンホールの人の心が通ってないような虚無感漂う演技は流石!

話や人の感情の流れに少々乱暴さを感じたものの、数多く登場するメタファーが面白かった。
翻訳がちょっと感覚に合わず、分かりにくいセリフが目立ったことが残念。放題にもなってる翻訳もちょっと意味が違うように感じたなあ

物語の重要なキャラクターの1人である少年役のジュダ・ルイスの美少年ぷり、とても良かったな。
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