壁のボードを崩したり、ベニヤ板をバールで引っぺがしたり、釘やビス留めされた角材をこねくり回したりインパクトで地道に外したり、FRPを砕こうとしてもなかなか割れずに結局カットソー使わないと小さく出来なかったり…素人ながら解体現場で同じ体験をした事がある。
身の回りには構築された既存物で溢れかえっていて、いざそれを崩せと言われ破壊しようとする時、俺がターミネーターか何かでない限り生身の肉ではまず不可能。
工具が要る。
俺と工具の2人きり。
数ミリ分かる気がする。
大切な人を失った事はないし、そんなもの御免だけども、感情のやり場の無さや悲しいけど悲しくなれないあの感覚を引きずるのってしんどいすよね。感情や感覚を具現化できたならば破壊したいですよね。
人ってそんな可視化できない構築物を持ってるからいつまでも破壊できないのかと。
感情って亡霊の様なものとでも言いますか…？
亡くなった妻の記憶や思い出や時間を物理的に攻撃して破壊はできない。
忘れたくても忘れられないだろうなと。
そんな人間の厄介な亡霊を破壊しようとする試みを物理的に描こうとしているようにも思えた。
邦題の意味がいまいち分からない。
3回見た。
3回見てこの感想。
sorry…
