非常に私の好きなタイプの映画だった。交通事故で奥さんを亡くしたジェイクギレンホールのその後の行動と出来事を追ってゆく。死と、死に向き合わなければいけない人を描いているので重い空気になりそうなんだけれど、笑わせてくれる要素でシリアスになりすぎていない。ちょっとコメディなの?!って思うくらいそういうのがあってちょっと混乱しましたが。
身近な人間の死を受け入れる、というか理解するのさえもままならないのって分かる。実感が湧かなくて涙も出ない。だけどどこか、理解のレベルまで達してないけど身体のどこか、心のどこかがおかしくて、崩壊してたりする。その様子と、ジェイクギレンホール演じるデイビスに起こる出来事と交流と行動とを描いてるのがこの映画。
この映画の予告からの予想と実際の内容が違ってて、そこも私的にはいい意味で予想を裏切られたのでよかった。
日本版の予告はどうなるのか、あとここでアメリカ版の予告を言ってしまうと面白くないので
言えないけれど、まあ予想外の方に進みました。心温まりました。
そして音楽とシネマトグラフィーが最高だった。音楽は古めのやつ、ミュージシャンの名前分からないけど、トーキングヘッズとかパティスミスみたいな雰囲気の音楽、80年代??シネマトグラフィーには個人的に最近注目するようになったのでアレだけど、フォーカスの移り変わりとかとか構図とかがカッコよかったです。