ヨウ

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのヨウのレビュー・感想・評価

4.0
原題〈demolition〉意味は解体。
虚無な日々を送っていた主人公デイヴィスの妻が突然に事故死する。
妻の死をきっかけに、デイヴィスは日常を取り巻く様々なモノを破壊していく。壊れても、分解してまた組み立てたらいい。
電化製品は解体して内部を知れば、仕組みも問題も見えてくる。
だけど壊れた人の心は複雑で、解体を繰り返すデイヴィスの姿は痛々しくも思えてくる。
ジェイク・ギレンホールの芝居が魅力的かつやっぱしちょっと狂気をはらんでいて惹き込まれる。
一度観たあと内容を解釈しながら観るといろいろ腑に落ちてくるかも。
喪失、破壊、再生を描く切なくも優しい映画。
詩的な雰囲気でしっとりした後味でした。

いつかもう一度観るときは、
邦題の意味を確かめながら鑑賞したい!
ヨウ

ヨウ