カノ

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのカノのレビュー・感想・評価

4.6
愛情や童心によって生まれた"ある瞬間"の美しさに幸福感、悲壮感を得られることを忘れては味気のない生き方になってしまいそう。 何かを失ったとき、失ったことに気付いたとき、機械装置や建物を直すように心も"解体と再構築"できればもっと自分や他人を大切にできるのではないか。いや、それは自己中心的な考え方かな。 

自分を見つめて他人を思う。
他人を思えば自分が見えてくる。

感情を忘れるほどの喪失感というものに
未だ巡り会えていないのは、彼のようにまだ人生を真剣に生きていないんじゃないかとも考えさせられた。


無表情ではなく無関心な表情、虚ろでどこか想いに耽っているような演技を見てジェイク ジレンホールが大好きになりました。
インタビューで彼が演じる上で自分らしさを出せたと語っていたように魅力がつまった作品

追記
2021.12.28
Jean-Marc Vallée
私の人生において最も大切な作品の一つです。新作を楽しみにしていました、残念です。安らかに。
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