試写にて。
交通事故で四肢麻痺の後遺症が残った青年と、貧乏でファッションが好きな可愛いウェイトレスの物語。
まず、登場人物がとてもチャーミングだ。ヒロイン、ルーは片田舎には似合わない奇抜なファッションをしているが、温かな家庭で育った表情豊かな女性だ。そんなルーをからかうウィル。
ウィルの最期までの時間を楽しいものにしようするルーの瞳は真剣で、素敵だ。
エミリア・クラークの瞳がとても印象的だった。彼女のオリーブグリーンの瞳が美しく、何よりも雄弁にルーの心情を語っている。
ルーには、実業家のパトリックという彼氏がいて彼がこの映画で、なかなか良い味を出している。君はイイ男だよパトリック。ちょっとずれてるけど。
BGMも良い。アーティスト名はわからなかったが、ハイトーンでの同じフレーズの繰り返しは二人の切なくも楽しい生活を彩る。
この映画は、重いテーマをジョークをスパイスに、悲しみを笑顔と希望にしている。そんな印象を受けた。
観て後悔はしないと思う。