MIDNIGHT

カリートの道のMIDNIGHTのレビュー・感想・評価

カリートの道(1993年製作の映画)
5.0
〜自分の影からは逃れられない〜

足を洗いたい麻薬王カリート。楽園での暮らしを望むも現実はそう甘くなく…

運命の不条理を描いた映画。ダイナミックなカメラワークもさることながら、残酷だけど美しいストーリーが良い。エンドロールへの入り方がとても琴線に触れるもので、ラストは思わず泣いてしまった。
逃れたくても叶わず、周りは誰も信用出来ないクズばかり。信じてた友はヤク中に成り下がり、挙げ句は裏切られ、されども夢は諦めず……

「一度坩堝に呑まれてしまえば、人はそう簡単に脱せられない」という普遍の真理を、淡いロマンスも交えて鋭くえぐった傑作だと思う。

…にしてもアル・パチーノか超カッコいい!!仁義を貫く漢の心に、コートや髭面!パチーノベストのカッコよさ。そしてショーン・ペンの変わりぶり笑。事前にキャスト知らなきゃ分かんないよ笑
MIDNIGHT

MIDNIGHT