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ブルー・リベンジのnaitroのレビュー・感想・評価

ブルー・リベンジ(2013年製作の映画)
4.6
『復讐劇なのにスッキリしない』といったレビューがちらほら見られます。
しかし、これは邦題の『ブルー・リベンジ』というのが間違いに感じます。原題の「Blue」「Ruin」のそれぞれのスラングや表現などを知ると、この映画の見方が変わるんじゃないかなと思います。
本当に勿体ない隠れた名作です

Blueは使い方によって、『突然』や、『滅多にない』があります。
Ruinは廃墟という意味ですが、滅亡や墜落、粉砕という意味でも使われます。

別作品のグリーン・ルームはシンプルに楽屋という意味ですが、映画を観てからだと他の意味合いも取れます。意味や表現の伝わる文章や表現ではなく、さまざまな意味合いが取れるように、その単語を上手く利用しているなと思いました。

Blue Ruinは突然の滅亡でもあるし、憂鬱で空虚でもあります。何度も見た俺の考察としては、両親を失ったことから続いていた憂鬱を、自分の手で粉砕した話なのではと思いました。
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