無茶苦茶な人類の滅亡設定はさておき
あるべき方向から外れた考え方のまま 人類の平和と繁栄を願ってしてしまった未来の世界
その社会を構成するのはEQUALSと呼ばれる服装も生活様式も皆〜んな一緒の人間たち 彼らは 愛情や感情に目覚める人間を精神の病気 SOS患者と称して区別し すぐさま排除してしまう
そんな世の中の仕組みに翻弄されるSOS患者カップルの未来に幸あれ🙏
と物語に引き込まれた
近年 稀に見る静か過ぎるSF映画で ガタカ以来の良作と感じた
序盤から漂う虚無感、中盤になっても一向に何も進展して行かないもどかしさ それが後半で一転し緊張感に変わる 終盤では2段階の絶望を味わった
2015年制作で少し前の作品になるもののアメリカからも まだこういう素晴らしいSF映画が作られていることが嬉しい
原題は EQUALS
内容に沿ったストレートな題名の裏に別の意味を隠していそうで なかなかオシャレ
右見て左見て自分も皆んなと同じなら安心できるという現代の若者世代 結婚率の低下や少子化問題をSF映画視点で皮肉った未来の人間世界が描かれていた
ボーッとスタッフクレジットを眺めていたら日本人スタッフの名前が多数あり
何かとても嬉しくなった
