あかね

地下に潜む怪人のあかねのレビュー・感想・評価

地下に潜む怪人(2014年製作の映画)
3.6
邦題の"怪人"に騙されましたが、今作はディセントの様に地底人とかは出てきません。原題のas above so below は「上なる如く、下もまた然り」という錬金術に関する言葉のようです。
主人公のスカーレットは考古学者で亡き父が追い求めていた賢者の石を求め仲間と共にパリのカタコンベを探検するという話。

POVで洞窟の暗闇やそこらに散らばる人骨、不気味な物音などおどろおどろしい感じになっていてスリルがありました。
中々真面目に探検をしていて、低予算らしく見た目の派手さはなかったけれど、古代エジプトの仕掛けの謎解きなんかは面白かったです。
後半の怒涛の展開凄かった。結局ハイテンポすぎてたくさん謎は残りましたが、勢いが凄くて全然気にならなかった。怖かったし面白かったです。
しかもエンディングの映像が低予算映画らしからぬカッコよさでした。

POVにありがちなキャラにイラつくということもあんまりなかったです。
主人公のスカーレットは中々の無鉄砲さで探究心が強いあまり危険も顧みず、周りを振り回しては危険に晒していました。が、個人的にカメラマンの突然のキレ芸の方がイラッときました。笑
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