桃色無職

パラサイト・クリーチャーズの桃色無職のレビュー・感想・評価

4.7
山岳地帯で探検隊が見つけた赤い細胞が様々な生物に寄生し、宿主を変えるごとに前の宿主と新たな宿主を掛け合わした生物に変体するというSFスリラー。

設定が非常に面白く、新たなに生まれた生物のルックスもグロテスクで見ごたえあり。

途中メルケル首相のような女性首相が登場するのですが、まあこのメルケルが強い。周りの役立たずを鼓舞し、冷静な判断を下し積極的に行動し、寄生された仲間を極力見捨てない姿は国の首長にふさわしい。

そして、謎の細胞に寄生され苦しむ主人公の愛犬、ティニーを主人公が殺すシーンはこの映画最大の山場と言っていいでしょう。主人公が一度ティニーに銃を向けるもためらって撃つのをやめるシーンなんかは特にです。

「アイアムレジェンド」でウィル・スミスが愛犬のサムを殺すシーンと同じくらい悲しみが込み上げてきます。

それでも愛犬のティニーが悩める主人公カップルに新たな希望を託すラストは非常に感動できます。
桃色無職

桃色無職