『淡路屋』笹野高史の悪舅、義平次と勘三郎さんとの絡みが最高です。目の肥えたニューヨーカーが総立ち、激辛コラムニストも絶賛だったのは、そうでしょうとも！という感じ。プロデューサーとしての勘三郎さんも本当に一流だったんですよね。江戸の小屋を再現して興業する平成中村座は今までにない挑戦、それを舞台の本場、NYに小屋ごと持ってくってんだから松竹の幹部も大反対だったらしい。そこを説得した勘三郎さん、「失敗したら腹を切るっ」ってタンカを切ったって言うからかっこいい。それを聞いた永山社長(その時はまだ本部長？)が言ったのは、「それはもったいないからやめなさい」w 洒落てていいですよね。ニューヨークタイムスに激賞された笹野さんを歌舞伎に出したのも勘三郎さん。最初はその起用も強く批判されたらしい。いい作品を作るために、本当に命をかけてたんだなぁと、未だに勘三郎ロスから抜けられません。と同時に、勘九郎さん、七之助さんの中村屋のこれからも楽しみです。

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